詰め物は、歯科クリニックで虫歯の治療を行った後、その部分をカバーするために装着するものです。
しかし、場合によっては、虫歯治療が完了し、詰め物を入れたにもかかわらず、一定期間痛みが出ることがあります。
今回は、このような痛みの主な原因について解説したいと思います。
●接着剤がしみる
虫歯治療後に入れる詰め物には接着剤が使用されていますが、こちらがしみることにより、多少の痛みが出る可能性があります。
虫歯を治療した直後は、虫歯菌によって蝕まれた部分が除去されているものの、神経はとても敏感な状態です。
そのため、外部から入ってきたものに対し、過剰に反応するようになり、接着剤が痛みにつながることがあります。
ちなみに、こちらの痛みは早ければ数分程度でなくなりますが、場合によっては術後2~3日続くことも考えられます。
●温度が伝わる
虫歯治療に用いられる一般的な詰め物としては、保険診療の銀歯が挙げられます。
こちらは、熱伝導性といって、熱いものや冷たいものなど、熱が伝わりやすいという性質を持っています。
そのため、虫歯の詰め物として銀歯を入れている場合は、口内に熱いものや冷たいものが入るたびに、しみるような痛みを感じることがあります。
こちらも、接着剤による痛みと同じく、温度変化の慣れにより、少しずつ気にならなくはなりますが、症状が落ち着くまでは、できるだけ極端に熱いものや冷たいものは避けるのが無難です。
ちなみに、自由診療にはなりますが、セラミック素材の詰め物であれば、熱が伝わりにくいため、痛みも出にくくなることが予想されます。
●詰め物が合っていない
虫歯の詰め物も入れてすぐの頃は、歯と歯を合わせたときに違和感を覚えることが多いです。
このとき、詰め物の高さが正常であれば、違和感は数日ほどで薄れていきますが、高さが合っていない場合、違和感がなくなるどころか、噛んだときに痛みが出ることもあります。
このようなケースでは、詰め物の高さを再調整することにより、痛みが治まることがあります。
3日ほど経過しても痛みが続く場合や、食事の際の違和感が大きい場合などは、歯科クリニックに相談しましょう。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯治療後は、詰め物の接着剤がしみて痛みにつながることがある
・熱伝導性の高い銀歯を入れた場合、熱いものや冷たいもので痛みが出やすくなる
・自由診療のセラミック素材であれば、温度による痛みを感じにくい
・詰め物の高さが合っていない場合、噛んだときに痛みが出ることがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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