インプラント治療は、術前・術後のケアなどを含め、開始から終了まで3ヶ月~1年ほどかかるケースが多いです。
ただし、人工歯根を埋め込む手術自体は、1日で完了することがほとんどです。
歯科クリニックによって手術の流れは微妙に異なりますが、今回は一般的なインプラント手術当日の流れを見ていきたいと思います。
●口内の処置~麻酔まで
インプラント手術の当日は、まず口内の細菌を減少させる処置を施します。
こちらの処置があることから、基本的に手術開始の1時間前くらいからは、歯科クリニックの医師から指示されたもの以外は口にしてはいけません。
また、口内の準備が終わったら、線維が浮遊しない加工のゆったりとした手術着に着替えます。
その後、手術室に入室し、血圧計、心電図、パルスオキシメーターなどを装着し、局所麻酔、鎮静麻酔を行います。
このとき、希望すれば静脈内鎮静法を採用してもらうことも可能です。
静脈内鎮静法は、点滴を使用して血管内に鎮静薬を投与する方法であり、術中における口を開けたままつらさや、手術への恐怖心、緊張感などを和らげてくれます。
●手術~休憩まで
手術室での準備が終わったら、いよいよインプラント手術の開始です。
手術自体の時間は、インプラントの本数や手術の内容によって変わってきますが、平均で1時間程度です。
静脈内鎮静法を選んだ方は、完全もしくは少しウトウトしている間に、手術が終わっていることもあります。
また、手術後は止血するためのガーゼを噛んだ状態で、1時間程度歯科クリニックで安静にします。
●止血~帰宅
口内の血が止まっていることが確認できたら、インプラント手術はすべて完了し、当日のうちに帰宅することができます。
ちなみに、術後は歯間に腫れがあったり、アザのようなものができたりすることもありますが、1週間程度ほどで目立たなくなるケースがほとんどのため、心配は不要です。
また、術後の痛みに関しても、歯科クリニックから処方された痛み止めで治まる程度であり、せんべいなどの硬いものを食べたり、手術した側の歯ばかりで噛んだりしなければ、そこまで症状が悪化することはありません。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・インプラント手術自体は1日で完了するケースが多い
・手術の当日は、まず口内の細菌レベルを下げる処置を行う
・手術時の麻酔には、希望することで静脈内鎮静法を採用してもらうことができる
・術後は血を止めるために歯科クリニックで軽く休んだ後、そのまま帰宅することができる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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