唾液が少なくなると、虫歯が増加したり、口臭が強くなったりと、口内環境が悪化しやすくなります。
また、口内炎など、痛みを伴う症状につながる可能性も高く、そのままの状態で放置するのは危険です。
ここからは、唾液の分泌量が減少してしまう主な原因について解説したいと思います。
●口呼吸
唾液の分泌量が減少する原因としては、まず口呼吸が挙げられます。
本来、呼吸を行うメインの器官は鼻であり、鼻呼吸は空気が多くの壁に仕切られている副鼻腔を通過するため、乾燥が起こりにくいです。
一方、口呼吸の場合、口腔内の粘膜が空気に触れるため、乾燥しやすく、必然的に唾液の分泌量は少なくなります。
また、普段口呼吸が多い方は、慢性的な鼻炎など、何かしらの理由で鼻呼吸がしにくく、やむを得ず口呼吸が増えていることが考えられます。
そのため、思い当たる節がある方は、まずそちらの症状を改善させなければいけません。
●噛む回数が少ない
唾液の分泌量が減少する理由としては、噛む回数が少ないことも挙げられます。
唾液はものを咀嚼することにより、唾液腺が刺激され、分泌量が増加するものです。
そのため、柔らかい食べ物ばかり食べていたり、あまり噛まずに早食いばかりしていたりすると、唾液の量はなかなか増えません。
また、中には普段の仕事が忙しく、ゆっくりできる時間や睡眠時間を確保したいがために、食事を流し込むように食べる方もいますが、こちらも唾液の減少につながります。
普段からガムなどを持ち歩き、口内が乾いていると感じるときに噛むなどすれば、このような状況はある程度避けることができます。
●口内の病気
唾液の分泌量が減少する原因には、口内における病気の発症も挙げられます。
例えば、自己免疫の異常によって引き起こされるシェーグレン症候群は、唾液腺や涙腺に慢性的な炎症が起こり、これらの器官の機能を低下させてしまう病気です。
こちらは、口の乾きだけでなく、目の乾きや充血、痛みなどにもつながります。
また、反復性耳下腺炎も、唾液の分泌量減少につながる病気の1つです。
こちらは、唾液腺の一種である耳下腺の炎症を繰り返す病気であり、唾液管が拡張することにより、唾液が貯蓄されやすくなることが主な原因です。
●まとめ
今回の記事のポイントは以下になります。
・口呼吸は口腔内の粘膜が空気に触れるため、唾液の分泌量が減少しやすくなる
・咀嚼回数が少ないと唾液腺が刺激されず、唾液の分泌量も増加しない
・シェーグレン症候群や反復性耳下腺炎など、口内の病気が唾液の減少につながるケースもある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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