虫歯予防の基本と言えば、適度かつ適切なブラッシングやデンタルリンスの併用、糖分摂取の抑制などが挙げられます。
また、料理や食材から有効な栄養素を摂取することも、立派な予防法の1つです。
今回は、毎朝納豆を食べることの虫歯予防効果について解説したいと思います。
●歯垢が付着しにくくなる
毎朝納豆を食べることで、歯に歯垢が付着しにくくなり、こちらが虫歯予防につながります。
納豆には、デキストラナーゼという酵素が含まれています。
こちらには、歯に歯垢を付着させる、粘着性の高い成分であるデキストランを分解してくれる作用があります。
歯垢を放置すると、これらの原因菌が口内で活発に動き、虫歯や歯周病になってしまいます。
また、歯垢は時間が経つと唾液の成分と混ざり合い、歯石へと変化してしまうため、毎朝納豆を食べ、歯に付着しにくくするのはとても重要なことです。
●良好な口内環境が出来上がる
毎朝納豆を食べることの虫歯予防効果としては、良好な口内環境が出来上がることも挙げられます。
納豆には、納豆菌や乳酸菌といった複数の菌が含まれています。
乳酸菌には、口内に存在する細菌たちのバランスが取れた環境(口内フローラ)を作り出す効果があり、納豆菌は乳酸菌を増やす役割を持っています。
つまり、納豆からこれらの菌を摂取するのは、非常に効率が良いということです。
また、これらの菌が働くことにより、口内の虫歯菌や歯周病菌は減少するため、必然的に虫歯のリスクは低くなります。
●歯が酸から守られる
歯が酸から守られるようになることも、毎朝納豆を食べることによる虫歯予防効果の1つです。
納豆に含まれるネバネバした成分であるポリグルタミン酸は、アミノ酸の1つであるグルタミン酸が長くつながったものであり、こちらには虫歯菌によって作り出された酸から歯を守る効果があります。
つまり、口内が酸性に傾いている状態であっても、酸に歯が侵食されにくくなるということです。
また、ポリグルタミン酸には、他にも以下のような数々の虫歯予防効果があります。
・虫歯菌の増殖を抑制する
・酸の生成を抑制する
・歯垢の生成を抑制する など
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・毎朝納豆を食べると歯に歯垢が付着しにくくなり、虫歯予防につながる
・毎朝納豆を食べることにより、良好な口内フローラが作り出される
・歯が酸から守られるようになることも、納豆が持つ虫歯予防効果の1つ
・納豆に含まれるポリグルタミン酸には、さまざまな虫歯予防効果がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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