知覚過敏は、正式名称を象牙質知覚過敏症というものであり、さまざまな刺激に対し、口内が敏感になっている状態を指します。
虫歯や神経の炎症が見られないにも関わらず、歯の知覚が過敏になっている場合、こちらの症状に当てはまります。
ここからは、知覚過敏の方が注意すべき食べ物、飲み物について解説します。
●熱いもの、冷たいもの
知覚過敏の方が注意すべき食べ物、飲み物といえば、なんといっても熱いものや冷たいものです。
例えば、スープなどの熱いものは、口内にとどまらせておくのが難しいほどしみますし、アイスなどの冷たいものは、歯でしっかり噛むことができません。
ちなみに、これらの痛みは一過性であり、基本的に持続することはありません。
ただし、かなりの頻度でしみるため、生活に与える悪影響は虫歯や歯周病などの症状と同じくらいあると言えます。
●柑橘類
知覚過敏の方が注意すべき食べ物、飲み物には、オレンジやレモンなどの柑橘類も挙げられます。
柑橘類は、その酸っぱさから歯にしみる食べ物の1つであり、そのときの痛みは熱いものや冷たいものを食べたときに匹敵します。
そのため、オレンジやレモンなどを食べたい場合には、ヨーグルトに混ぜるなど、極力歯に直接触れないように工夫してください。
ちなみに、柑橘類は酸性の食材であるため、歯を溶かしてしまい、知覚過敏を悪化させることも考えられます。
よって、現時点よりも痛みを増幅させたくない方は、なるべく摂取しないことをおすすめします。
●ワイン
ワインも、知覚過敏の方が注意すべき飲み物の1つです。
数々の種類があるアルコール類の中でも、ワインは酸が強く、歯に与えるダメージも大きいです。
そのため、毎日のように飲んでいると、柑橘類と同じように、知覚過敏が悪化する原因になってしまいます。
どうしてもワインを飲みたいという方は、酸の強度を指すpH値が低いアルコール類とのローテーションを心掛けましょう。
例えば、ワインを飲んだ翌日は、知覚過敏の悪化につながりにくいとされるウイスキー、焼酎を飲むなどすることで、歯に与える負担はある程度軽減されます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・知覚過敏(象牙質知覚過敏症)は、さまざまな刺激に対し口内が敏感になる症状
・知覚過敏の方は熱いまたは冷たい食べ物、飲み物を摂取すべきではない
・柑橘類を食べると、歯がしみるだけでなく知覚過敏が悪化することもある
・pH値の高いワインは知覚過敏を進行させるため、極力他のアルコール類に置き換えるべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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