世の中には虫歯になりやすい食べ物もあれば、虫歯を予防しやすい食べ物もあります。
中でも栄養価の高い野菜や果物などについては、虫歯予防に効くものが多いです。
またあまりイメージがないかもしれませんが、唐辛子にも虫歯予防効果があります。
今回は、こちらの詳細について解説します。
唐辛子の虫歯予防効果
唐辛子の虫歯予防効果を語る上で欠かせないのが、カプサイシンの存在です。
カプサイシンは、唐辛子に含まれる辛み成分の総称です。
唐辛子の辛みの主成分として、舌の痛覚神経を刺激したり、脂肪燃焼を促進したりする働きがあります。
また体温を上昇させ、血管を拡張して血流を改善する効果もあります。
さらにカプサイシンには、ミュータンス菌などの虫歯菌の増殖を抑えたり、歯茎の炎症を抑えたりする効果も期待できます。
その他唐辛子を食べることで唾液の分泌が促進され、口内の汚れを洗い流す自浄作用や、一度溶けた歯を元に再石灰化を促進することも可能です。
カプサイシンとTRPV1
唐辛子に含まれるカプサイシンは、神経の受容体であるTRPV1に作用します。
TRPV1は細胞膜に存在する受容体であり、主に辛み成分や43℃以上の熱刺激によって活性化され、痛みや熱さを感じるシグナルを伝達する役割を担っています。
カプサイシンがTRPV1に作用することで、虫歯だけでなく歯周病の発症や進行も抑制することができます。
こちらは新潟大学の研究チームが発表した内容です。
またカプサイシンが直接的に虫歯を予防する仕組みについては、さらなる研究が必要だとされています。
虫歯予防として唐辛子を摂取する場合の注意点
唐辛子には確かに虫歯予防効果がありますが、摂取のしすぎは良くありません。
唐辛子を過剰に摂取すると、口内炎が形成されたり、胃の不調を引き起こしたりするおそれがあるため、適量を守ることが大切です。
特に辛いものが苦手な方は、少量から試すようにしましょう。
もちろん唐辛子を直接歯や歯茎に塗布するなどの行為は、口内を傷つける可能性があるため推奨されません。
また唐辛子だけでなく、バランスの取れた食事や丁寧なブラッシング、定期的な歯科検診など総合的な虫歯予防対策を行うことが重要です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・唐辛子に含まれるカプサイシンには、虫歯菌の増殖を抑えたり、歯茎の炎症を抑えたりする効果がある
・カプサイシンがTRPV1に作用することで、虫歯だけでなく歯周病の発症や進行も抑制できる
・唐辛子を過剰に摂取すると、口内炎が形成されたり、胃の不調を引き起こしたりするおそれがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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