入れ歯を装着すると、歯がなかった部分が補われるため、食事に与えるプラスも大きくなります。
しかし、やはり天然歯と比べると不便な点が多く、特に麺類を食べるときには食べにくさを感じることがあります。
今回は、入れ歯を装着した状態で麵類を食べるときのポイントを解説します。
●短くカットする
入れ歯で麵類を食べるときは、麺の長さを5cm程度に短くカットすることをおすすめします。
こちらは誤嚥のリスクを防ぐためです。
麺類を食べる際はすすって食べる方も多いかと思いますが、入れ歯の場合はちょっとしたタイミングで気管に入り、むせてしまうことがあります。
そのため、長い状態のまま食べるのは危険です。
一方麺の長さを5cm程度にしておけば、1口分をお箸でつかむことができ、誤嚥の心配はほとんどなくなります。
お箸で掴みにくい場合は、スプーンやレンゲなどに乗せて食べるのもおすすめです。
●スープはある程度冷ます
麺類の中には、ラーメンなど温かいスープも一緒に口にするものが多いです。
入れ歯の状態でスープを飲むときは、ある程度冷ました状態で飲むようにしましょう。
入れ歯の義歯床と呼ばれる歯茎を覆う部分は、多少の厚みがあります。
そのため、本物の歯茎と比べて温度を感じにくく、スープを熱い状態で飲むと火傷してしまうリスクが高まります。
ちなみに、保険診療の入れ歯で70℃以上の熱いものを飲んでしまうと、変形する可能性もあります。
入れ歯が変形すると口内にフィットしなくなり、使用感が悪くなってしまうため、注意が必要です。
●噛み方を工夫する
噛み方を工夫することも、入れ歯で麺類を食べるときのポイントです。
入れ歯は天然歯とは違い、頬張るような食べ方をすると、転覆して痛みにつながります。
そのため麺を噛むときは、少しずつ唾液と混ぜるようにしながら噛むようにしましょう。
また麺類は基本的に噛み切りにくい部類に入りますが、下顎をわずかに突き出し、支点を変えて噛むと、スムーズに噛み切れる可能性があります。
ちなみに麺類の茹で加減が硬めだと、これらの工夫をしても食べづらさを感じやすいため、なるべくやわらかめに茹でることを意識してください。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・入れ歯で麵類を食べるときは、誤嚥を防ぐために麺の長さを5cm程度に短くカットするのがおすすめ
・入れ歯の状態でスープを飲むときは、火傷を防止するためにある程度冷ました状態で飲む
・麵類を食べるときは少しずつ口に含んだり、噛むときの支点を変えたりすることが大切
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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