歯科クリニックでマウスピースを作製すれば、歯ぎしりによる歯への負担は軽減されます。
しかし歯ぎしりは自覚症状がない場合も多く、いつの間にか深刻な状況になっているというケースも珍しくありません。
今回は、歯ぎしりの自覚症状にはどのようなものがあるのかについて解説します。
●顎のだるさ、痛み
特に朝起きたとき、顎のだるさや顎関節の痛さなどを感じる場合、歯ぎしりの自覚症状である可能性が高いです。
歯ぎしりを行うと、顎関節やその周辺の筋肉に大きな負荷がかかります。
こちらは噛む力が普段の何倍にもなっているからです。
人間が思いっきり噛み締めたときの力はおよそ70kgと言われていますが、歯ぎしりでは顎の骨に数百kgもの力がかかるとされています。
そのため、継続的に歯ぎしりを行っている場合、だるさや痛みが出るのも無理はありません。
●骨隆起
歯茎にボコッとしたコブのようなものができている場合、骨隆起が生じている可能性があり、こちらも歯ぎしりの自覚症状の一つです。
骨隆起は歯茎に炎症が起きていたり、腫瘍ができていたりするわけではないため、基本的に痛みはありません。
特に下の歯の内側の歯茎に好発し、舌を奥に移動させるとよく見えます。
また歯ぎしりをすると徐々に歯茎への刺激が蓄積されていくため、骨隆起が発生しやすくなります。
ちなみに骨隆起ができると、場所や大きさによっては発音に影響が出ることがあります。
さらに気になって触ってしまうことで痛みが出たり、骨が出っ張っているせいで歯茎の粘膜が薄くなり、傷つきやすくなったりすることも考えられます。
●頭痛
頭痛が頻繁に起こる場合も、歯ぎしりの自覚症状の疑いがあります。
歯ぎしりの際には側頭筋という筋肉を使用しますが、こちらが緊張することにより、頭が締め付けられるような偏頭痛が起こる場合があります。
また歯ぎしりや食いしばりによって顎関節のダメージが蓄積し、顎関節の異常や痛みが首や肩の筋肉にまで波及して、頭痛につながることもあります。
さらに歯ぎしりはストレスとの関係性が深く、ストレスが高まると無意識に歯ぎしりをしやすくなり、頭痛を悪化させます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・朝起きたときに顎のだるさや痛みを感じる場合、歯ぎしりの自覚症状である可能性が高い
・歯ぎしりをすると歯茎への刺激が蓄積されていくため、骨隆起が発生しやすくなる
・歯ぎしりによって側頭筋が緊張し、頭痛を引き起こすことがある
・歯ぎしりで顎関節のダメージが蓄積し、それが首や肩の筋肉にまで波及して頭痛につながることもある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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