歯並びが悪化する原因としては、舌癖や歯ぎしり、食習慣や口呼吸などさまざまなものがあります。
また、中には骨格が原因で歯並びが悪くなってしまうケースもあります。
では、このような骨格性の歯並びは矯正治療で治せるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
●軽度であれば矯正治療で治せる
骨格が原因で歯並びが悪化している場合でも、軽度の乱れであれば矯正治療だけで治すことができます。
例えば、受け口の方は骨格に問題があるケースが多いため、矯正治療だけでは限界があります。
ただし骨格の問題が軽度であれば、矯正治療でも十分対処できます。
具体的にはまず上の顎を広げて下の歯よりも前に出し、下の歯を内側に入れ、上下の噛み合わせを整える治療を行います。
また骨格性の歯並びを改善する際は、抜歯や矯正用のインプラントであるアンカースクリューを用いることもあります。
●骨格のずれが重度の場合は外科治療が必要
骨格に大きなずれがある不正咬合の場合は、外科治療を行わなければ改善できない可能性が高いです。
例えば顎が曲がっていたり、笑うと歯茎が目立つガミースマイルの症状があったりする場合は、通常の矯正治療だけでなく、顎の骨の手術を伴うことが多いです。
ただし最初から外科治療を行うのではなく、術前矯正を行ってから外科治療を行い、それが終わったら術後矯正を実施します。
手術は5日~1週間程度の期間入院をして、回復を待つ期間が必要になることもあります。
そして、外科治療で回復した筋肉などの状態を確認し、噛み合わせを落ち着かせるためにゴムやワイヤーで調整していきます。
●骨格性の歯並びを放置するとどうなる?
骨格の原因によって歯並びが乱れている場合、できる限り早急に治療することが望ましいです。
例えば顎がずれていて不正咬合がある場合は、噛み合わせなどにも違和感があるケースが多く、放置しておくことはおすすめできません。
また顎がずれたままだと、歯だけでなく顎関節にも負担がかかってしまい、顎関節症を併発するリスクも高まります。
さらに骨格の問題は、肩こりや頭痛など身体全体の不調にもつながります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・骨格が原因で歯並びが悪化している場合でも、軽度の乱れであれば矯正治療だけで治せる
・骨格に大きなずれがある不正咬合の場合は、外科治療を行わなければ改善できない可能性が高い
・骨格性の歯並びを放置すると、顎関節症や身体全体の不調につながるおそれがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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