親御さんは自身の子どもに対し、「キレイな歯並びになってほしい」と願っていることでしょう。
しかし、どれだけ親御さんが気を付けていても、子どもの歯並びが悪くなる可能性はゼロではありません。
また歯並びには遺伝性があり、これには親御さんの骨格も関係しています。
今回はこちらの点を中心に解説します。
●歯並びは遺伝するのか?
結論から言うと、歯並びは顔や声などと同じように、親から子へ遺伝します。
子どもの歯並びが決定する要因は、遺伝的な要因が全体の3割程度であり、親御さんの歯並びが悪ければ、その子どもも悪くなる可能性があります。
ただし正確にいうと、親御さんの歯並びがそのまま遺伝するわけではありません。
歯の大きさや顎の骨格などが遺伝し、それが結果として歯並びの良し悪しにつながるという仕組みです。
●親から子へ遺伝する歯並びの例
例えば、親御さんが受け口の場合は、子どもの歯並びは悪化しやすいです。
受け口は、骨格的に上顎が小さいもしくは下顎が大きいなどの理由で、上下の顎の骨のバランスに問題があり、下顎の方が前に出てしまうというものです。
下顎が出ている状態のため、どうしても本来のキレイな歯並び、噛み合わせは実現しにくくなります。
また親御さんに叢生が見られる場合も、子どもに遺伝する可能性があります。
叢生は歯並びがガタガタの状態であり、歯の大きさと顎の大きさのバランスが悪い場合に、歯が生えてくるスペースが足りず重なってしまうことで起こります。
いずれも骨格が原因で歯並びが悪化するものであるため、事前に対策を取ることは難しいです。
●子どもの歯並びに影響するその他の要素
子どもの歯並びは、親御さんの骨格などが遺伝して悪くなることがありますが、その他日常の癖や食生活なども影響します。
これらの生活習慣は、子どもの歯並びを形成する要素の7割を占めています。
例えば指をくわえる癖や口呼吸などが見られる場合、歯の位置や舌の位置がずれてしまい、歯並びが悪化することがあります。
また食生活においては、やわらかいものばかり食べる、甘いものを頻繁に食べて歯磨きをしないといった習慣が歯並びの悪化につながります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯並びは親から子へ遺伝する
・正確には歯の大きさや顎の骨格などが遺伝し、それが歯並びの良し悪しにつながる仕組み
・親御さんが受け口や叢生の場合は子どもに遺伝しやすい
・日常の癖や食生活などの生活習慣も、子どもの歯並びを決定づける要素
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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