世界一罹患者が多いとされる病気である歯周病は、中高年に差し掛かると、特に発症のリスクが高くなります。
そのため、なるべく若いうちから予防しておきたいところですが、口内ケアアイテムの一つであるデンタルリンスを使うことでも、歯周病予防はできるのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。
●デンタルリンスで歯周病予防はできるのか?
結論から言うと、デンタルリンスのみで歯周病を予防することはできません。
歯周病の予防効果が期待できるデンタルリンスは存在しますが、こちらはあくまでブラッシングをあわせて行うことが前提です。
歯周病は感染症の一種であり、バイオフィルムと呼ばれる微生物の集合体を先に取り除かなければ、根本的な原因となる細菌は取り除けません。
そのため、毎日きちんとブラッシングをすることが大切であり、デンタルリンスはその補助として使うことで、歯周病の予防につながります。
●デンタルリンスの使いすぎはNG
少しでも歯周病予防効果を高めたいからといって、デンタルリンスを使いすぎるのはNGです。
口内に存在する細菌には、一定数であれば害がない菌や、人にとって必要な菌も存在します。
デンタルリンスを頻繁に使用すれば、これらの菌まで除去してしまうことにより、口内の細菌のバランスが崩れるおそれがあります。
また、細菌のバランスが崩れると、通常は悪さをしない細菌が影響力を持ち、口腔カンジダなど別の口内トラブルを引き起こすことも考えられます。
不要なトラブルを起こさないようにするためにも、デンタルリンスは朝起きたとき、夜寝る前にだけ使用するようにしましょう。
●歯周病予防につながるデンタルリンスの成分について
一口にデンタルリンスといっても、製品の種類はさまざまであり、含まれている成分もそれぞれ異なります。
歯周病を予防したい場合には、歯周病菌を殺菌する抗菌作用のある成分や、歯茎の炎症を抑える抗炎症作用のある成分が含まれたデンタルリンスがおすすめです。
具体的には、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、グリチルリチン酸などの成分であり、こちらの有無はパッケージの裏面に記載されています。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・デンタルリンスのみで歯周病を予防することはできない
・デンタルリンスはブラッシングの補助として使うことで歯周病予防効果を発揮する
・口内の細菌のバランスが崩れるため、デンタルリンスの使いすぎはNG
・歯周病予防には抗菌作用、抗炎症作用の成分が含まれた製品がおすすめ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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