虫歯を治療した後に使用される詰め物は、粘着性の高いものを口にしたり、補綴から時間が経ったりすることにより、外れやすくなる可能性があります。
では、外れた詰め物を誤飲してしまった場合、一体どのように対処すれば良いのでしょうか?
今回はこちらの点について解説したいと思います。
●まずは冷静に様子を見るべき
詰め物を誤って飲み込んでしまった場合は、まず冷静になり、身体の異変がないか様子を見ましょう。
極端に大きくない詰め物であれば、数日後には便とともに、身体の外に排出されます。
虫歯の詰め物には、レジンやセラミックといったさまざまな素材が使用されますが、これらは消化をすることができないため、誤飲してしまったとしても、特に体調が変わらなければ、健康面での悪影響を及ぼす心配は少ないです。
●体調に異変がある場合はどうする?
詰め物を誤飲した後、胃がムカムカする、気持ち悪い、お腹が痛いといった症状が出た場合には、歯科クリニックとは別のクリニックに通うことをおすすめします。
具体的には、消化器内科などのクリニックを受診してください。
特に、猛烈な腹痛におそわれている場合などは、詰め物が消化管に刺さったり、傷つけたりしている可能性があるため、早急に受診すべきです。
また、詰め物を飲み込んでしまった後、咳が止まらなくなっているような場合は、誤飲ではなく誤嚥であることが考えられます。
誤嚥は、何らかの理由で誤って喉頭と気管にものが詰まってしまう症状であり、このようなケースでは、何度も咳をしているうちに、詰め物が口から出てくることがあります。
ただし、気道に詰め物が残ってしまうと、細菌感染を引き起こすことがあるため、口から出てこない場合には、同じく消化器内科を訪れる必要があります。
●詰め物の誤飲を防止するには?
冒頭でも触れたように、詰め物は食事の内容や時間の経過によって劣化し、外れやすくなります。
そのため、誤飲を防ぐためには、定期的に歯科クリニックに通い、劣化が見られるかどうか、交換すべきかどうかをチェックしなければいけません。
ちなみに、このような歯科クリニックでのメンテナンスは、詰め物の下が虫歯になる二次虫歯の防止にもつながります。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・詰め物は食べ物の内容、時間の経過などにより、少しずつ外れやすくなる
・詰め物を誤飲した場合、体調に問題がなければ、そのまま便とともに排出されるのを待つ
・身体の異変がある場合は、消化器内科を受診すべき
・定期的に歯科クリニックで詰め物のチェックを行うことで、ある程度誤飲を防止できる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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