口臭は、少なからず誰にでもあるもので、一切口臭がしない方など存在しません。
また、口臭の原因は人それぞれであり、その方の年齢によっても、口臭が発生したとき、考えられる原因は変わってきます。
ここからは、高齢者の方における口臭の主な原因について解説したいと思います。
●唾液量の減少
年齢を重ねると、徐々に唾液の分泌量が減少し、口内の細菌が舌や上顎にも多く付着するようになります。
また、降圧剤や利尿剤など、薬の副作用によっても、唾液の分泌量は抑えられます。
このように唾液が少なくなると、口内の細菌を洗い流す自浄作用も弱まってしまい、こちらが口臭へとつながります。
そのため、食事の際にはできる限り咀嚼の回数を増やし、唾液を分泌させるように意識しなければいけません。
●入れ歯のケア不足
高齢者の方の中には、入れ歯を装着ている方も多いですが、人工物である入れ歯は、虫歯や歯周病で壊れてしまうことはありません。
しかし、プラークや歯石は付着するため、こちらを放置したり、十分にケアできていなかったりすると、口臭につながってしまいます。
また、入れ歯に残ったプラークや歯石は、他の天然歯の虫歯、歯周病の原因になり、これらの口腔トラブルを原因として、口臭が悪化することもあります。
入れ歯は洗浄剤で漬け置き洗いをするのが一般的ですが、その際にはきちんと流水や入れ歯用ブラシを使用し、付着した汚れを除去しなければ、清潔な状態ではない入れ歯を使い続けることになります。
入れ歯やブリッジの材料は唾液が染み込みやすく、細菌やプラークが付着しやすい素材であるため、使用には注意しなければいけません。
●胃腸機能の低下
高齢になると、胃腸機能が根本的に低下し、さらに年齢のせいで運動量が減少すると、胃腸は活発に活動できなくなってしまいます。
これにより、胃腸内で食べ物が異常に発酵し、ガスの発生につながります。
また、胃腸で発生したガスは、身体に吸収されて血液に混ざり、血管を通って肺に運ばれ、呼気として口から発せられるようになります。
そのため、運動量はできる限り増やし、発酵食品などで胃腸を元気にすることも心掛けるべきです。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・年齢を重ねると、さまざまな原因によって唾液量が減少し、口臭が出やすくなる
・入れ歯のケアが十分にできていないことも、高齢者における口臭の原因
・加齢により胃腸機能が低下すると、胃腸内でガスが発生し、こちらが口臭となって出てくることがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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