歯周病の主な原因は、口内に残存した食べカスやプラーク、歯石に含まれる細菌です。
そのため、丁寧にブラッシングをしていれば予防できる可能性が高いです。
しかし、免疫力が低下していると、どうしても歯周病のリスクが高まってしまいます。
今回は、歯周病と免疫力の関係を中心に解説します。
免疫力低下が歯周病に与える影響
冒頭で少し触れたように、免疫力が下がると口内にある多数の細菌のバランスが崩れ、歯周病菌が優位になります。
そのため、歯周病の発症リスクが高まります。
また歯周病菌の力が強まることにより、歯を支える歯槽骨という骨が破壊され、進行が早まることも考えられます。
さらに、身体全体の免疫機能が低下すると、風邪などの感染症にもかかりやすくなります。
風邪で体調を崩すと、口内のケアがおろそかになり、歯周病の発症や進行につながりやすいです。
歯周病が免疫力に与える影響
先ほどのケースとは逆で、歯周病を発症することにより、免疫力に影響が出ることもあります。
歯周病を発症すると、口内では慢性的な歯茎の炎症が見られることになります。
このとき発生する炎症性物質は、全身に広がって免疫機能のバランスを崩します。
また免疫システムが長期間にわたって活性化すると、本来攻撃すべきではない物質まで攻撃してしまうことがあります。
こちらは免疫寛容の破綻と呼ばれるものです。
つまり、歯周病を発症している期間が長ければ長いほど、体調など全身の状態に悪影響を及ぼしやすくなるということです。
免疫力を向上させるには?
歯周病によって低下した免疫力を向上させるには、食事でカラフルな野菜や果物、良質なタンパク質などを摂取しなければいけません。
納豆やヨーグルトなど、発酵食品を積極的に摂るのもおすすめです。
また質の良い睡眠は免疫細胞の働きを活性化させ、感染症のリスクを低減させます。
さらに、ウォーキングなどの有酸素運動は、免疫細胞の循環を促して免疫力を高めます。
ちなみに、免疫力の低下にはストレスも関係しています。
そのため瞑想やヨガ、深呼吸などでストレスを軽減し、自律神経のバランスを保つことも大切です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・免疫力が下がると口内にある多数の細菌のバランスが崩れ、歯周病菌が優位になる
・歯周病のとき発生する炎症性物質は、全身に広がって免疫機能のバランスを崩す
・歯周病を発症している期間が長ければ長いほど、免疫寛容の破綻が起こりやすくなる
・免疫力を向上させるには食事や睡眠、運動やストレス解消を意識すべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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