歯槽膿漏とは、歯周病の中で最も症状が進んだ状態のことを指します。
歯槽膿漏にかからないためには、日々の予防が大切です。
歯磨き粉の中にも歯槽膿漏予防ができるものがありますが、どの成分にどんな効果があるのかわからない人も多いでしょう。
歯槽膿漏予防に期待できる歯磨き粉の成分について解説します。
●歯槽膿漏は歯磨きで防ぐことができる?
歯槽膿漏とは、重度の歯周病のことです。
歯磨きで予防することは可能ですが、歯周病の原因である歯垢は歯磨きで取り除けても、歯石を完全に取り除くことはできません。
歯槽膿漏を予防するためには、日々の歯磨きだけでは不十分です。
そのため、歯科医院で定期に検診とクリーニングを受けてください。
歯周病は、歯肉炎、軽度歯周炎、中度歯周炎、重度歯周炎と4段階に進行が分けられていますが、歯槽膿漏は4段階目の重度歯周炎を指しています。
歯槽膿漏とは、歯周病の中で最も進行した状態のことで、主に次のような症状が現れます。
歯茎の腫れ
歯茎からの出血や膿
きつい口臭
歯茎が下がる
歯がグラグラする
このような症状が出てしまうと、完治するまでに長時間を要します。
そうならないためにも、日々の歯磨きでしっかりと予防する必要があるのです。
●歯槽膿漏の歯磨き粉に含まれる成分とは?
歯槽膿漏を予防するためには、予防効果のある成分が含まれている歯磨きを使用することをおすすめします。
まず、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)や塩酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム(CPC)などの歯周病菌に対する殺菌成分が含まれていることが必須です。
歯茎の腫れがすでに起こっているケースは、炎症を抑えるトラネキサム酸(TXA)やβ-グリチルレチン酸などの成分が含まれているものを選びましょう。
歯槽膿漏の症状がすでに出ているケースは、研磨剤が含まれている歯磨きを使用すると歯茎を傷つけるリスクがあります。
そのため、配合されている歯磨き粉は避けてください。
予防に期待ができる歯磨き粉を使用したとしても、あくまでも予防でしかないことを念頭に置きましょう。
前述したような症状が出ているケースには、速やかに歯科医院を受診し治療を受けてください。
●まとめ
歯槽膿漏は重度歯周炎のことを指します。
予防には殺菌成分や炎症を抑える成分が含まれている歯磨き粉がおすすめですが、既に症状が出ている場合には、研磨剤が配合されていないものを選びましょう。
歯槽膿漏は完治に長い時間を要するため、日々の歯磨きでしっかりと予防しなければなりません。
ただし、歯磨きだけでは不十分であるあため、定期的に歯科医院で検診とクリーニングを受けてください。