顎関節症の方は日々痛みや開口障害と戦っているかと思います。
こういった症状は忙しい現代社会において大きな負担になります。
また顎関節症の苦しさは、日中や就寝中を問わずに襲ってきます。
そのため食事である程度対策を取ることをおすすめします。
今回は、顎関節症と関連性のある栄養素について解説します。
●ビタミンD
ビタミンDは顎関節症の改善に効果的です。
ビタミンDは、腸管からのカルシウム吸収を助けてくれる栄養素です。
そのため、不足するとカルシウムの生成がうまくいかなくなります。
またカルシウム不足は骨格にも影響を与え、顎関節症にとっても良くありません。
よって積極的に摂取する必要があります。
ビタミンDは主に紫外線を適度に浴びることで生成されます。
食事で補う場合は肉類、卵、バターなどの乳製品に多く含まれています。
●食物繊維
食物繊維も顎関節症と大きく関係する栄養素です。
睡眠中の歯ぎしりには、歯が欠けたり歯周病が悪化したりといった影響があります。
さらに顎関節が痛くなり、顎関節症の症状が進行してしまうおそれもあります。
岡山大学は、歯ぎしりをする学生は食物繊維の摂取量が少ないことを明らかにしました。
この研究により、食物繊維の摂取で睡眠中の歯ぎしりを軽減できることが期待されます。
もちろん、睡眠中の歯ぎしりの軽減は顎関節症の症状軽減にもつながります。
顎関節症の治療法に睡眠時のマウスピース装着があります。
こちらは歯を保護することが主な役割です。
ただし根本的な歯ぎしりの治療にはならないため、食物繊維の摂取が大切です。
●タンパク質
タンパク質も顎関節症との関連性があります。
人が睡眠状態に入ろうとするときには、メラトニンというホルモンが大きく関わります。
メラトニンは眠りを誘うホルモンですが、顎関節症になると分泌が抑えられます。
つまり寝つきが悪くなるということです。
また眠れないことのストレスにより、さらに顎関節症は悪化するおそれがあります。
このとき摂取すべきなのがタンパク質です。
タンパク質にはトリプトファンという成分が多く含まれます。
トリプトファンは体内で最終的にメラトニンに変化します。
よって快眠効果が期待できます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ビタミンDが不足するとカルシウムがうまく生成されない
・カルシウム不足は骨格にも影響を与え、顎関節症の症状が悪化することもある
・食物繊維は顎関節症の原因となる歯ぎしりを改善できる効果がある
・タンパク質は顎関節症による睡眠不足を改善できる可能性がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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