歯の詰め物や被せ物は、一度治療すれば永遠に使用できるわけではありません。
それぞれの素材に寿命というものがあり、その時期を迎えると交換が必要になります。
では、寿命を迎えた詰め物や被せ物をそのまま使い続けると、果たしてどうなるのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。
●詰め物や被せ物の寿命について
詰め物や被せ物の寿命は、使用する素材、患者さんのセルフケアの具合によって変わってきます。
保険が適用される詰め物や被せ物は、一般的に4~5年で寿命を迎えますが、経年劣化が起こりやすいレジンの場合、もう少し短くなります。
また、自由診療のセラミックは、保険診療の素材に比べて寿命が長く、10年ほど持つことも珍しくありません。
ただし、こちらは適切なセルフケアを行っていることが前提であり、いずれの素材にしても20年、30年と使い続けることは難しいと言えます。
●詰め物や被せ物を使い続けるとどうなるのか?
寿命を迎えた詰め物や被せ物は、一切使えなくなってしまっているわけではありません。
時間の経過により、少しずつ歪みやズレが大きくなり、歯の形状に合わなくなった状態のため、噛むこと自体は可能です。
しかし、まだ噛めるからといって、寿命を過ぎた状態で使い続けると、さらに劣化や歪みは大きくなり、接着剤の変質も伴います。
また、こちらが詰め物や被せ物と歯の間に隙間を生み、プラークが溜まりやすくなったり、虫歯が再発するリスクが高くなったりすることがあります。
●詰め物、被せ物の劣化を知るためには
詰め物や被せ物の劣化については、患者さん自身が確実に知るのは不可能だと言えます。
毎日詰め物、被せ物のチェックをするという方はいないでしょうし、チェックをしたとしても異常に気付くのは難しいです。
そもそも、奥歯に至っては確認することすらできません。
また、前述した寿命をそのまま参考にするのもおすすめできません。
ライフスタイルやケアの内容によって、寿命が短くなることが考えられるため、できるだけ早めに劣化に気付けるように、歯科クリニックで定期検診を受けましょう。
検診では、医師が口腔内の健康状態を確認し、その際に詰め物や被せ物の状態もチェックしてくれます。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・保険診療の詰め物、被せ物の一般的な寿命は4~5年
・自由診療のセラミックは、10年以上使用できることもある
・寿命を迎えた詰め物や被せ物を使い続けると、隙間ができ、虫歯の再発リスクが高くなる
・詰め物や被せ物の劣化を早く知るには、歯科クリニックでの定期検診が必要不可欠
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
新潟市西区周辺やJR越後線「寺尾駅」付近で歯科クリニック(歯医者さん)をお探しの方は、是非、ひらの歯科医院へお問い合わせ下さい!
万全の感染予防対策でお待ちしております。